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「えっ?!ナナミさんがやってくれるなら……うれしいですが……でも、そんなに迷惑かけられません……」
森部長は一度大きく喜び、またすぐに戻る。
「迷惑だとは思わなくていいです。私がやりたいだけですから」
掃除は嫌いじゃない。そして、ゴミがたくさんある部屋は私には無理だ……
森部長の体調もそうだが、それ以前に私があの部屋の汚さがこれ以上増すと思うと耐えられない……
「……本当に……いいんですか…?」
森部長は私が本心で言っているのがわかっていないらしい。
部屋を片付けるのが好きな人がいる事自体多分信じられないんだと思う。
「森部長が嫌だと言っても、私は片付けに行きます」
森部長は私の覚悟に
「お願いします」
と素直に応じ、早速今からとりかかることにした。
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