しっかりナナミとおっちょこちょい森さん

ホントの想い

「話したいこと話せました？課長もいつもよりご機嫌な感じにみえますね」

真壁さんが課長に話したいことが何だったのかは気になったが、課長も普段話さない真壁さんと話している時はご機嫌そうだったので、真壁さんにも課長にとってもいい話だったと推測できる。

「あー……話せなかったんだよね……鬼頭さん、このあと用事ある？」

話せたと予想していたのがハズレて少し残念だったが、その事と私のこのあとの用事を聞くのが繋がらなくて、少し考えを回らせる時間を要した。

「えっと……課長は関係ないんだ。鬼頭さんに話したいことがあるんだ」

「へっ？！」

真壁さんは考えを回らせている私の頭の中を推測して、すぐにわかりやすく回答する。