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「あ………」
「お疲れ様です!」
「………」
森部長は完全に私だけを視界に入れて、ポカンと口を開けて『あ……』と、だけ声を出した。
席から離れて森部長のもとへ、大好きな主人が帰ってきて嬉しくてたまらない犬のように駆けていった真壁さんは、目を輝かせて『お疲れ様です!』と、森部長へ声をかける。
目の前にいる真壁さんに完全に気がついていない森部長から、視線を浴び続けている私は……何も言えずに、二人を見ていた。
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