お外は危険

だけど僕は一度だけ、こっそり家を抜け出して、学校へ行った。
もう放課後だったけど、校庭で遊んでいた友達に声をかけたら、まるきり無視されて、僕に背を向けて行ってしまった。
悲しかった。
それからは外へ出る勇気がなくなってしまった。
お母さんはそれでホッとしたみたい。

だけど僕はやっぱり友達が欲しい。
前みたいに 皆と外で遊びたい。
最近は毎日、お母さんとケンカばかり。
そのせいでお母さんが日に日にやつれていくのは僕も辛い。
でもこんな生活、やっぱり間違ってると思う。