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どう思われても仕方ないけど、それを不特定多数の人間が見るSNSに書き込んでしまう行動は理解できない。
私が静かに吐き出したタバコの煙は、行方が定まらずにユラユラと昇って消えてしまった。
ああ……自分の熱が急速に冷めて行くのがわかる。
それに、藤村さんのことを知っていた件も気になる……。
「私は舞さんと親密なわけじゃないからわかってなかった部分もあったんだけど、今後の付き合い方は少し考えようと思う」
「……本当にすみません。自分の行動で周りの人間関係にまで影響を与えてしまうなんて、考えてなかった」
「まあ、これも大人の社会勉強ってことで。反省したなら前を向かないと! 薙の周りにはステキな人たちが沢山いるんだから!」
玲那さんは笑いながら私の背中をバシバシと叩き、それを見ていた諒子さんはとても優しく微笑んでくれた。
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