24:自分の気持ちに素直になって……

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「薙さん、このあと少しだけ時間ありますか?」 「……うん」 「ちょっと待ってて下さい」 藤村さんはコンビニの中へ入って行くと、数分で缶コーヒーを片手に戻って来た。 「あたし……今日、亜美に告白されました」 「えっ?」 その言葉に動揺して、私はタバコを地面に落としてしまった。 咄嗟に拾って、脇道に置かれた灰皿に吸い殻を放り込む。 「何て、返事したの?」 「…………」 藤村さんは黙ったまま、私を真っ直ぐに見つめている。 この綺麗な瞳を私は何度も見てきた。
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