はじまり

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裕美子も最初はこんな女ではなかった。 美人で良くもてたんだろう。 高飛車で鼻に付く様な女だった。 カフェを開きたいと言って俺に近づいて来た時に 調教してやったのだ。 高飛車な態度や言葉使いがどんどん変わって行く のが堪らなかった。 「裕美子。狙ってる女が居るんだけど あれ、作ってくれよ。今日連れて来るからさ。」 裕美子はシャブリつきながら 手でオッケーのサインを出した。 「じゃあ。また後で来るから。」 首を振る裕美子を離して帰り支度をしていると 「何だか妬けちゃうな。そんなにいい子なの?」 「あぁ。お前と違ってな。」 そう言って図書館に戻った。
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