プロローグ

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アルビノ。真っ白な髪に紅の瞳、周りより少し白い肌 それらは気持ち悪い と思われる対象で 19年間の 体、精神へのイジメと呼ばれるモノは。 俺の心には十分すぎる痛みを残した 「……さようなら」 12月12日 たまたま俺の誕生日で たまたま雨が降っていて たまたま雨のせいで前が見えなくて たまたま信号が赤で ──そう 総て 〝たまたま〟 だ 「……さようなら 世界」 赤に切り替わる信号機 歩道へ足を踏み出そうとした時出会ったんだ これから、一生笑顔で過ごせる場所に。   「危ない!!」 「っ……?!」 腕を強く引っ張られ、踏み出そうとした足を引き留めた後ろの人間を見た瞬間 そう直感的に思ったんだ   ──嗚呼、俺の人生はきっと   この人を切っ掛けに変わっていく と
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