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「・・・・・・・」
彼女は黙り込んでしまった。俺は彼女を元気づけるように言った。
「一緒に学校生活の思い出を作っていこうじゃないか!」
「うん、わかった・・・・・・これからよろしくね。私は如月奏羅(きさらぎ そら)・・・・・・貴方は?」
「俺は十六夜在音だ。よろしくな、奏羅」
こうして、俺は彼女の自殺を引き留め、元通りの学校生活を俺と過ごすことになった。
教室へ戻ろうとする俺に奏羅はこう聞いてきた。
「一つ聞きたいんだけど、何で私を助けたの?」
「そ・・・・それは・・・・・」
その時、俺の記憶から反響して懐かしい女子の声が聞こえた。
「私はいつまでも・・・見守ってるからね・・・・・」
そして、声が聞こえなくなると、俺は決意したように言った。
「んじゃあ、お前だけには話しておくよ。お前に隠す必要は無くなったからな。」
後ろを見てみると、既に野次馬はいなくなっていた。残っているのは先生が何人かいるだけだった。
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