終わらない観覧車はなく

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終わらない観覧車はなく

「よっしゃあ!一日遊ぶぞぉ!何から乗るか決まったか美月」 「それはもう決まってるよね!あれからだよ清士郎君!!」  おかしなテンションの二人は、冬休みの始めの月曜日に遊園地に行く事にした。何故月曜日かと言うと、土曜日や日曜日は人が多い上に、学生の休みは大概始まったその日からピークが始まる。故に少し待って落ち着くと見た月曜日となった。 「、、、、、、、、ちょっと待て!いや別に乗っても良いが!ってあんなのならデパートにも有るんじゃないのか?」  そう言い、美月がすでに乗り込んでいたのは、あのアンパンのキャラクターの乗り物であった。ちなみに、すでにその次を子どもが待っていた為、お金だけ素早く手渡すと三分ほど揺れているだけの乗り物を楽しんだ。  勿論その間、清士郎は仕方なく頼まれた写真を撮っていたが恥ずかしさのあまり、ある程度撮ると子ども達の視線を避ける様に清士郎は”飲み物買ってくる”と逃げて戻って来ると、子どもの後ろに再び並んで待つ美月が居たのは誤算であった。  そんなノープランでやって来た二人だったが、その後は普通にアトラクションや乗り物に乗ったり、お化け屋敷に入ったりもした。何も考えずに順番にアトラクションを制覇していると気が付けばもうお昼になっていた。
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