1人が本棚に入れています
本棚に追加
国達が4連勝!
鷲井は苦笑い。
-マジかよ・・・
冷静な国達を見た。
鷲井は土俵を降りると、歯を食い縛った。
-何も出来なかった。
花道の奥には親方がいた。
親方は鷲井の肩を抱いた。
「これが相撲だ。お前は柔道の癖で腰が高い。組む事しか考えてない。柔道とは違う。柔道着ならば国達に勝てるだろうが、お前が選んだのは相撲だ。低く、相手にあたる。まずはそれだ。」
鷲井は頷いた。
鷲井はこの後、九日目の五番相撲に破れ、二敗目。
十一日目の六番相撲で寄り切りで勝って勝ち越しを決めると、十三日目の七番相撲で上手投げで、五勝目。
国達は七勝で、同じく七勝の天谷と千秋楽の優勝決定戦へ-
この二人も同期で同じ年である。
最初のコメントを投稿しよう!