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「迂闊でした。しかし、悪魔に興味があるようにおもえませんが」
「これでも悪魔を殺すための研究をしている身なのだけれど?」
「悪魔を、殺す?」
「私は悪魔を殺すために研究をしているんだ。私の仲間も何人か居る。どうだい。悪魔を殺すならば手を組まないか?」
カルトの誘いにアストは乗った。
「ティアラ。僕はブレンディの考えに賛成だ。ふたりでは限界だよ」
アストが本音を言えばブレンディは満足気に頷いた。
「悪魔を研究するなんて変わった人ね」
ティアラは疑っている様子だった。
「悪魔を信仰する一派があるくらいだ。悪魔に興味を持って研究をしても良いだろう?」
「悪魔など滅びればいいんだわ」
ティアラが魔術書を指でなぞっていた。文字は未だに光続けている。ブレンディが魔術書を覗き込んで一文を示した。
「悪魔を殺すより、捕らえて研究材料にしたいね。この方法で」
「悪魔を額縁に閉じ込める!」
ティアラが目を見開いた。
「声が大きいよ。それだから誰かに聴こえるんだ」
ブレンディは笑った。
「だけど額縁をどうやって用意するんだ?」
アストには検討もつかなかった。
「私には仲間が居る。これからメルラのところへいこう。彼女なら額縁くらい直ぐに用意がで来る」
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