1章 銀の鍵

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「分かった。僕にはなんの知識もないんだ。それでもお姫様を助けたいと思っている」 「話はこっそり聴いていたけれど。魔力があって知識がないというのは問題だと思う。使いこなそうとは思わなかったのかい?」 ブレンディに聞かれてアストは頷く。 「思わなかったよ。悲しい思いでしかなかったからね」 「魔術師の宿命だね。そいつは。さ、メルラのところへ行こうか。時間がないんだろう?」 ブレンディが魔術書の部屋を出ていく。 アストとティアラはその後ろに続いた。
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