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「分かった。僕にはなんの知識もないんだ。それでもお姫様を助けたいと思っている」
「話はこっそり聴いていたけれど。魔力があって知識がないというのは問題だと思う。使いこなそうとは思わなかったのかい?」
ブレンディに聞かれてアストは頷く。
「思わなかったよ。悲しい思いでしかなかったからね」
「魔術師の宿命だね。そいつは。さ、メルラのところへ行こうか。時間がないんだろう?」
ブレンディが魔術書の部屋を出ていく。
アストとティアラはその後ろに続いた。
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