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「ありがとう。けれども、拳銃で悪魔が倒せるのか?」
「無いよりはましでしょう。武装もせずに乗り込んでも意味がないでしょう」
メルラは拳銃をアストに渡すと、次は書物をブレンディに渡した。
「悪魔を倒すためだけなら剣が存在するわ。西国に着く前に取っていけばいいと思うの」
「メルラは色々情報を持っているね」
「当然でしょう。何年、悪魔のことを調べて来たと思うのよ」
「そうか、十年はつるんでいるのか」
ブレンディは書物を受け取った。
「私には店がある。ここを離れることができないのだからブレンディたちの無事を祈ることしかできない。くれぐれも気を付けて」
メルラに見送られてアストたちは西国チャンフォンへ向かって歩き出した。
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