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すると、青年は
息を荒げて頭を掻き毟り始めた。
そして青年は
震える手で、
机の “引き出し” から
『カッター』 を取り出した。
それを傍らで見ていた流美が、
( ……どうするつもりっ…!?
まっ、まさか………
じ… 自殺!? )
そう、不安を募らせた瞬間
青年が、
自分の 『左手首』 に、
カッターを当てがった。
流美が感じていた “不安” は
的中してしまったのである。
青年は、
「 うあ”ぁ”ーーーーーっ!! 」
奇声を発して、
カッターの “刃” を
手首に押し付けた瞬間
( はっ…!! そうよっ!
き、きっと… これがっ、
私に課せられた……
『最後』 の… “試練” だわ! )
咄嗟に思った流美は、
「 ニャーニャーニャーっ…!! 」
と、青年に向かって必死に叫んだ。
すると、青年は
“流美の声” に気付き
驚きのあまり、仰け反った。
その時、青年は
持っていた “カッター” を
床に落としてしまったのである。
そして、
「 う、うわぁっ!!
お……… お前っ、
あっ、 “あの時” のっ…! 」
青年は、
固まったまま
流美を “凝視” した。
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