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蛙の性質をもつ時雨様はとにかくしつこかった。
蛙のそういった行為がこんなにも長時間に及ぶという事を知らなかった俺はただただ翻弄され続けるだけだった。
誰か教えておいてくれれば、と良くわからない八つ当たりをしてしまう。
今はだるすぎる腰に起き上れず寝ている。
でも、心はとても、とても幸せだ。
「ああ、起きたか。」
「はい。」
心配したように時雨様が近寄ってくる。
「その昨日は……。」
時雨様が言いづらそうにするなんて珍しい。
ふわっと笑うと
「とても幸せでした。また、しましょうね。」
と口から出ていた。
昨日声を出し過ぎた所為で声はひどくかすれていた。
恥ずかしさに布団にもぐり込むと
「本当に由高は可愛い。」
と言って、時雨様が笑う気配がした。
了
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