アフターストーリー14

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「でも、君に呼ばれるのは本当に違う。驚くほど特別に響いて、たまらなくなった。さっきは思わず爆発しそうになって、君から離れてしまったんだ」 「ば……バクハツ?!」  彼らしからぬ過激な言葉に、漣もぱっと赤面する。そして思わず呟いた。 「べ、別に……爆発してくれても、よかったんだけど……」 「とんでもない。せっかく君が名前を呼んでくれたのに、このまま終わらせてしまうのはもったいなさすぎるだろう」  大真面目に峻介は答え、間近に漣の瞳をのぞき込む。 「漣、もう一度、呼んでくれないか……」  とろけるような眼差しと低い声で乞われ、再び身体の中心に火が点くような心地に襲われながらも、漣はあわててかぶりを振った。 「む、無理だよっ!! さっきはアタマ飛んでたから思わず呼んじまったけど」 「そうか、頭が飛んでいたら、呼べるんだな」  恋人の瞳に、不敵な笑みが浮かぶ。  しまった……と漣は思った。  いつもはどこまでも優しい恋人だったが、ベッドの中では時おり、とんでもなく意地悪になるのだ。  どうやら、そのスイッチを押してしまったらしい。
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