1章 マジかよ。(亮太side)

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そもそもの原因はアレだ。 あんなので?普通なる?記憶喪失に?って思うが、それ以外の理由はない。 この日、俺と雅はいつも通りに話しながら土手道を歩いていた。 「すみませーん!」 の声と共にサッカーボールが、雅の頭にポーンっと直撃した。 土手の下の方で、他校の奴らがサッカーボールで遊んでいたらしい。 「いっスよー。気を付けて下さいね。」なんて、ボールを投げ返して、雅を見ると、ずっとボーッとした顔で立ち尽くしている。 「なにやってんだよ。」と声をかけ、冒頭のエピソードになるって訳だ。 うそだろ? もちろん俺は冗談だと思った。 だから、俺も冗談を返すように返事をした。 お前の恋人だと。 今なら、冗談のように誤魔化せるから。
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