義理チョコのつもりだったのに

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ちゃぽん 大きな手が僕の頬を撫でている。 ん、温かい。 ミルクのような優しい香り。 確かこれは、僕が好きなミルクの香りがする肉厚のあるお花の匂い。 あいつ、お風呂に入れてくれたんだな。 いい所あるじゃん。 心地の良い香りを肺にいっぱい吸い込んでいると段々と脳が覚醒してくる。 頬を撫でていた手がピクッと止まる。 僕は身体全身の怠さをかなり残す中、目を開けなくちゃと感じうっすら開ける。 開けたすぐ先には黒い宝石を思わせる、キラキラ輝く漆黒の瞳がジッとこちらを見ていた。 熱を孕んだ瞳に僕は思わずゴクリと喉がなってしまった。 違う、いつもは友達のようなお兄ちゃんのような気の知れた関係だったはず。 「どうしてそんな目で見るんだ。まだチョコレートが効いてるのか?」 頬に置かれた手が滑る様に首筋を撫でる、先程の熱が引ききってない身体にその刺激は良くない。 「あ、ん、やっ、触るなよ!」 緩く勃ち上がりそうになるのを何とか堪える。お湯が乳白色で良かった。 「もう上がろう、お茶でも入れてやるよ。さっきの事は無かった事にしてやっ、ん、んんー」 身体を避けて風呂から上がろとした所を引っ張られ、唇を舐められる。 ちゅっと吸われたすぐ後に、熱い舌が唇の隙間から入り込んできた。 やめてほしくて、胸を叩いてみたが腕を捉えられてしまい逆効果だった。散々吸われ、舐められやっと解放された時には完全にモノが勃ち上がりきっていた。 それに気づいたのか、先程のたっぷり使っていたぬるぬるが入った小瓶をどこからか取り出し僕の身体に垂らし始めた。 「ん、はぁん、やめ......あ、そこやめろ、触るなぁ!」 更に僕の平べったい胸にイタズラしながら、熱く膨らんでしまったモノを触られた。 「なっ、もうなんでこんな事するんだよ!やめてくれよ、つ、ひっくぅ......」 またあの頭が真っ白になる快感を想像すると、怖くて涙が出てきてしまった。 昨日まで普通に暮らしてたのに、一息つく間なく身体を開かれるイカされまくるなんてノーマルの男として辛過ぎる事なのだ。 しかも気持ちよくなってしまう自分がいるから尚の事。 泣けば止めるかと思ったのに、既に大きな指は僕の後ろの孔を念入りにほぐし始めた所だった。
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