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第2幕 「あの時ああしときゃ、ってのはもうこりごりだ」
掃除屋の本部からのお達しで、この村での掃除はブラックとクロード二人に一任された。
どうやら他の地域でも同じような事件が幾つか確認されているらしく、その事件の真相が薬だということを突き止めたブラックたちはお手柄だった。
しかしそのあまりにも簡単な手順でキメラが量産できてしまうという真実が、これからの壮絶な戦いの幕開けを暗示しているように思えてならなかった。
その夜、クロードは壊れた右腕の修理をしていて、
ブラックは寝床に付いても、ラウラの頭を消し飛ばした光景が目に焼き付いて眠れず、ずっと外を眺めていた。
数日後、ブラックはまだげっそりしていた。
研究所の方もあれから特に目立った動きは無かった。
早朝二人はいちごみるくに来店した。
この村に到着して以来、大抵食事はここで済ませるようになっていた。
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