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あの男、シャオリンというのか。ガッツリ中国系の名前じゃねぇか。
組頭が指さした方ではあの巨乳が両手のナイフを振り回して俺の部下2人に詰め寄られていた。腰が引けている、素人か。
イチカと呼ばれた巨乳娘の背後から3人目が現れ、取り押さえられそうになった瞬間。伸ばされた3人目の男の腕が肩から落ちた。
「無理しちゃだめだよイチカちゃん。まだうちに来て1週間なんだから、弱そうなやつを狙わないと。あの子とか、ね?」
腕を斬り落とされた男の足元に、青龍刀が突き刺さる。と思ったらビンッ!と跳び上がって空を飛ぶ。そしてシャオリンの手の中に納まった。
かなり離れているんだが、投げたのか。よく見ればあの青龍刀には細いワイヤーがついている。なるほどな。
突然仲間の腕が斬り落とされて動きが止まった男2人に、イチカのナイフが襲いかかった。刃が長いジャックナイフだ。
戦闘に不慣れな彼女は明らかに躊躇いながらも男の太ももにナイフを突き立て、とても素早く、逃げた。
そしてシャオリンが目をつけた男の元へと駆ける。俺の部下で1番弱そうなやつ。それは――
「伏せろ、ジャック!クソ、邪魔だお前らぁッ!」
バンッ!
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