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「っ、うぅ……あんた、アタシに聞きたいことがあるって言っていたわよね?その話が終わったら、アタシを殺すの?」
「なんだテメェ、そんなに早く俺に殺されてぇのか?それとも、俺の問いに答えねぇで時間稼ぎ、仲間が来るのを待つってか?」
「殺されたいなんて変態じみたこと、錯乱したって考えないわよバカ。どんな話かは知らないけど残念ね。アタシ、こんなナリだから拷問には慣れてるの。あんたが望む答えは――っ!!ゴホッゴホッ!」
「ほう、拷問には慣れてんのか。じゃあどこまで耐えられるのか見ものだな」
こいつ、予備動作もなしでいきなりアタシの腹を蹴って!蹴って蹴って蹴って蹴って蹴って蹴って蹴って蹴って蹴って蹴って!何回蹴るのよ!?
銃の扱いからして手は両利きだってわかったけど、まさか足まで両利き?左右の足が何度も何度もアタシの腹にのめり込んで、そのたびに鉄の味が口に広がる。
痛いわ。苦しいわ。ものすっごく痛いわ。でも、やられてばっかりのアタシじゃないから。
「っと!あぶねぇな。その傷で蹴り技繰り出してくるたぁ、おっかねぇカマ野郎だぜ。高いヒールでよく戦えるな?そこは褒めてやるぜ」
「くっそ……あぁぁぁっ!!く、フーッ、フーッ……は、ははっ……どんなに痛めつけても、無理よ……」
両腕は押さえられていて動かせないから、撃たれているけれど自由な足を振り上げてムカつくこいつの顔を蹴り飛ばしてやろうとした。
でも、寸前のところでガードされた。さすがは総長というだけあるわね。腕でガードしてみせた彼はニヤリと笑うと、振り上げたままのアタシの足を撃ったわ。
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