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ノル率いるDBがスカーレット・ローズのアジトを襲撃して1週間。
オレは自分がノルの恋人になったこと、スカーレット・ローズとDBを解散して統合することを皆に伝えた。
結果、賛否両論。異を唱える人には遠慮なく笑顔で脱退してもらい、今じゃオレを含めて8人だけ。
少し寂しいけど、これはオレの勝手だから。残ってくれた人達には感謝感謝!イチカは男が嫌いだけど、居場所がないからと渋々承諾してくれたわ。
けど、ノルの方はかなり酷いことになっているみたい。
「200近くいたんだがな、女に絆される頭なんかごめんだと数十人が抜けた。伝統というか、銃だけで組織されていたのにお前達刃物使いが入ってくるのが気に食わねぇってやつもいた」
諜報員以外が男ばかり、銃を専門に扱い秩序正しく強者ぞろいのDB。頭脳と力のバランスがよく組織としてのまとまりもあって、なおかつ敵にも味方にも容赦ない。
ヤクザの憧れとも言われているDBが、オレとノルが恋人になったせいでその歴史に幕を閉じる。
「でも、ノルを信じて背中を押してくれる頼もしい部下達がいる。うちの子達が3人、昨日からそっちに入ってるはずだけどどう?粗相はしてないかしら?」
「あぁ、堂々としてやがる。逆にこっちが気を使って道を開けているようなもんだ」
「それは良かったわ。あの子達、高い家賃で生活に苦しんでいたの。前の家の半額になった子なんて、これでオシャレができるって喜んでいたわ。ありがとね」
DBの人達はそのほとんどがあのビルに住んでいる。空き部屋があるって教えてくれたから、生活に苦しんでいたうちの子達に紹介してあげたら昨日から入居。
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