繋げる想い

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 もうイくの?この体位でも良いポイントを何度も突き上げられて、おまけに竿の先端を集中的にいじられて。オレはあっけなく先に達して震えた。  達したオレの締め付けにノルも中にまた果てて、やっと止まったわ。もう疲れた。お願いだから休ませて。 「……………………クソッ」 「ノル?ど、したの?もう1回とか、絶対にやだから……ノル?」  背中に何かがポタッと落ちた感じがしたわ。あれ、抜いたの?あ、違う、今抜いた。じゃあ、今のって?  彼の竿が抜かれて倒れ込んじゃったけど、何とか力を振り絞って振り向く。そしたら真っ赤なものが見えたの。  口、というか鼻を手で押さえて、その指の隙間から赤い血が漏れ出ている。って、もしかして鼻血っ!?オレの背中に落ちたのって鼻血なの?  オレは慌ててバスローブ――オレのかノルのかわからない――をつかんで、彼の顔に押し付ける。 「とりあえず、治まるまでそのままここで大人しくしてて。それにしても何で鼻血なんか……」 「情けねぇ。必死になりすぎて、頭に血がのぼってよ。それだけお前がエロくて興奮したんだ。お前のせいだぞ。あぁ、女が相手でもこんなことなかったのに」 「……誉め言葉と受け取っておくわ。痛みはないの?そう、じゃあ今日はもうこのまま休んで。お風呂には明日起きた時でいいから」  そう言ってオレは彼を抱きしめた。あ、逆効果だったみたい。彼が「うっ」と呻いて顔を反らせたわ。
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