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「チッ……さっさとしてよ、萎える。今さら止めるだなんて言わせないから。どうせ誰も助けには来ない。あんたを抱くために僕が、ちゃんと手を打ってあるからね」
「っ!あんた、何者……っ、いや!あんたとはしない、やめて!んむっ……あ、やっ、かはっ!ノ、ル……たす、けて、ノルっ」
男の顔が変わった。暗く冷たい瞳、口元だけが笑っておぞましい。
この男、さっきからノルのことを“ノルウェム”って呼び捨て。家族でもないただの部下なのに、他の人達と根本から何かが違う。
アタシの肩をつかんでいた手は顎をつかんで、指を口の中にねじ込ませて無理矢理開けさせる。口の中に熱い竿が侵入してきて吐きそうよ。
ボロボロ涙もこぼれて、自分ではどうしようもできなくて情けない。このままこの男に最後までされちゃうの?それだけは嫌。どうしても、この男は嫌なの。
体がどんどん熱くなって、穴を出入りする指の動きが速くなって、アタシの死を覚悟した。その時――
「殺すぞ」
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