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「…………な、何よ。そこにいるのはわかってるんだから出てきなさいよ、何かわかんないけどっ」
身構えても何も反応がない。小動物だったのかしら?息をひそめて気配を探っても何もいないみたいだし、とまた歩き出す。
早く夜が明ければいいのに。
本当に真っ暗で、シーンと静まり返っていてまるで闇の中。歩いても歩いても進んでないみたいで、何だか虚しくなってくる、
心の中でしりとりをしてみる。だって怖いもの。少しでも気分を紛らわせないとやってられないわよ。
リア、アリストテレス、スロバキア、アイルランド、ドーナツ、ツインテール、ルイベ、ベルベット、トンビ、ビオラ、ライブ、ぎゃあっ!?
な、なんかグニャッとしたものを踏んじゃたんだけど!なに、カエル?もしかしてヘビ!?
ちょっとダッシュ。もう、心臓がバクバク言って、走ったから体が熱い。って、あれ、しりとりどこまでいったんだっけ?
まぁいいや。じゃあ、シャオリ――ダメダメダメッ、今のはなし!えーっと、イチカ、カルロス、スロバキア、アーモンド、ドーナツ、ツァスタバ、バイク、クダモノ、ノ……
「ノル……」
あー、ブチ当たっちゃった。今頃どうしてるんだろ?寝てるわよね。
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