21人が本棚に入れています
本棚に追加
「あ!ごめん。お風呂気持ちよかった?服は勝手に洗っちゃった。ごめんね」
マコは俺の差し出したタオルを受け取った。やはり洗濯をしてくれていたのか。洗濯をしてくれた事にお礼をいうと、その表情は明るくなり、元のマコに戻ったようだった。どこの誰かもわからない人の死を悲しむ事が出来るなんて…優しいんだな。俺は他人の死を気にするほどの余裕はない。
しばらく他愛もない雑談をした。洗濯が終わったようで、マコは俺の服を外に干してくれている。
改めてマコを見る。さっきはあまり意識していなかったが、マコも風呂に入ったので既にノーメイクだ。ノーメイクでもかなりかわいい。18歳には見えない大人っぽい魅力があった。夜の世界で働くと大人っぽい魅力が引き出されるものなのだろうか。洗濯物を干し終えた所で、マコが言った。
「そろそろ寝ようか」
きたきたきたきた!!
「ベッドも布団も一つしかないんだ。一緒の布団になるけどいい?」
むしろ、それを望んでおります!しかし、ここは平静を装う。
「な、なんだか申し訳ないけど、マコがいいなら俺は全然構わないよ」
なんだかいいセリフが思い付かない。女遊びは相当したが、これが初めての恋愛かのようにさえ感じる。
「よかったぁ」
最初のコメントを投稿しよう!