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食事が終わり、初対面とは思えないほどマコと会話が弾んだ。ちなみに俺は今ビールを飲んでいる。そう、俺の為にマコがわざわざ用意してくれたのだ。その間にマコは風呂に入っていた。
マコとの話を整理するとこうだ。マコは源氏名ではなく本名だということ。年齢は18歳。俺の一つ下だ。職業は最初の予想通りキャバ嬢。つまり未成年でキャバ嬢をしている事になる。法律的には一応ギリギリOKらしいのだが、勿論酒は呑んではいけない。だが酒を呑まないとなるとドリンクバックが少なくなるので、やはり店では酒を呑んでいるらしい。まあ俺も今ここで酒を呑んでいるのだから何も言うまい。マンションも家具も殆どお客さんから譲り受けた物らしい。世の中にはそんなに金が余っている奴がいるのか。富裕層かホームレスか、どちらかと言えばホームレスとの距離の方が近い俺にとっては信じられない話だった。
マコとこれだけ話をしても、一つだけ教えてくれない事があった。何故俺を助けてくれたのか、と言う事。その質問をすると『内緒~』と言って誤魔化されてしまった。正直、一番気になる所なのだが『どうせ信じないもん』と言って風呂に逃げられてしまって今に至る。
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