クリーニング屋の探偵

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 「なぜ?」  「何で怒らないのかって?」  「はい」  「そうだね~。たいそうな理由はないけどあなたが大和を無事に連れてきてくれたからかしら。それに、そんな暗い雰囲気なあなたを見れば悩みがありますっていう顔をしているじゃない」 「そ、それは」  おばあちゃんは戸惑っている彼女の手を取りながら  「誰にだって間違いはあるもの。それに、話ぐらいなら私みたいな年寄りでも聞けるから。今度は家族の人たちと一緒にね」  「え、でも、ご迷惑じゃ」  彼女は遠慮したがおばあちゃんはちょっと強引な感じであったが彼女はおばあちゃんに押し切られてしまった。  「おばあちゃん、じゃあ俺はこれで」  「ありがとうね」  「いえ、また何かあったら。お願いしますね」  「ええ」  宮園とおばあちゃんが話していると彼女が入ってきて。  「あの、ありがとうございました!」  「いえ、いいですよ。ただ、こんなことはもうしないようにしてくださいね」  「は、はい」  宮園はおばあちゃんの家を後にした。 ―――数日後クリーニング屋―――  「ありがとうございました!」  「あ、おばあちゃんいらっしゃい!」  入ってきたのはおばあちゃんだった。  「ええ、これお願いね」  「そうだ、彼女とはどうなの」  「おかげさまでね。よく息子さんや旦那さんと一緒にうちに来ているわよ。それに、少しは元気になったのか近所での付き合いもうまくいっているし、息子さんも学校で元気に友達と遊んでいるわ。本当にあなたのおかげね」  「そんなことありませんよ」  宮園は否定していたが今回の件はある程度のことを調べておりそれを連れて行った時にはおばあちゃんには事の次第を宮園の考えではあったが説明をしていたのだった。  「お仕事頑張ってね。また来るわ」  「はい、ありがとうございました」  こうして、猫探しが終わりを迎えた。
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