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路地裏に物が崩れる音が聞こえた。
「いたた。また、逃げられた」
「にゃ~」
そこにいたのは黒い猫だった。
彼は、本業はクリーニング屋を行っており副業で宮園探偵事務所を開いて探偵を行っている。彼の名前は宮園拓朗という、かなりのお人よしである。
「まったく、今度こそ」
宮園が猫をとらえることが出来たのはこれからさらに一時間ほどが経ってからだった。
宮園拓朗はクリーニング屋の仕事を終えると今日も探偵業を始める。
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