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不惑女子はティータイムの後で 岸本める
日常、すべては成り行きなの、に続く最終章。
オットマンとお見合い 二〇十四年、
太鼓マンとお見合い 二〇十五年、
婚活サイトに登録 二〇十六年十月。
これは、二○十七年十月までのお話です。
女性の売り手市場と噂の婚活サイト、三十九歳はどうなのか。漫画で見たような「登録した途端百通届く」状態ではなかったが、確かにポツポツとメールが届く。届きはするのだが、私がこういう人希望ですと登録した条件じゃない方からしかメールが来ない。面白いほど条件にそぐわない。
条件を登録する意味はあるのか? オットマンと太鼓マンが四十七歳だったので、なんとなくこの年齢の方とうまくできない気がすると思っているのに、メールが届くのは年上の方ばかりで、もうちょっと私と年齢の近い方はいらっしゃらないのかと早々にツッコミが止まらない状態になる。届くメールも、私はこういう人間ですと履歴書みたいなものとか、数回やり取りしたけどパタッと連絡が来なくなる事もちらほら。基本会話にならない。とりあえずニックネームはあまり変な名前にしない事をお勧めします。yodarenekoという人がいて、こんな真面目そうな写真なのに損してらっしゃるのではと心配になりました。私の目がおかしい可能性も捨てきれない。気分は潜入捜査。
サイト登録後、一ヶ月経たないぐらい。三人ほどしかやりとりしてないうちに、一人まともなやりとりのメールをしてくれる人が現れた。上村さんという人で、この時は運命を感じていた私なのだが色々と不審な事柄もありツッコミいれつつ文章にしたいと思う。
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