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若葉の茂る木のしたで
眠っていた
茂木歌。
うたは頭の落ち葉を払い落とし
痛む頭を持ち上げ、木漏れ日をみあげた。
「あー
今日もいい天気っ!」
伸びをしているところに、特殊な
曲がり方をした二つの幹の間から
覗かせた一人の男。
珍しい客とおもいつつ、
そこは昼下がり、
5限前の裏庭。
乾いた土がかぶった
何年も壊されてないベンチが
一つあるだけ。
そんなとこに座る人、
座ろうと思う人なんて
絶対いない。
それにこの場所を牛耳っているのは
うた女生徒一人のみ
だったのだ。
その顔は
みたことない顔だったが同じ制服だ
った。
謎な雰囲気につつまれた
男だ。
普通にしてるだけなのに
他の男とはちがう。
見え方が。
暫くみいっていたら
チャイムが鳴る50秒前に
男はそこから離れ校舎へ向かったの
だ。
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