冬休みの宿題は、コタツでやろう！

やっぱりコタツは偉大な発明です

「冬休みの宿題はちゃんとやったの？　もうっ、お父さんまで、朝からコタツに入って全然動かないじゃない」

　ああ、ほんっとに煩い。お母さんはいつも同じ事ばっか言って、うんざりだ。
　だから私は「宿題は、もう殆どやっちゃったよー」と嘘を吐く。本当は、コタツの上に積み上げただけで殆どやってない。新しいコタツを弄るのが楽しくて、宿題はそっちのけというのが現状だ。

「でも母さん。新型のコタツが凄すぎるんだから、仕方ないよ」

　冬眠中の熊さながらにコタツから動こうとしないお父さんは、なんだかよく分からないフォローをしてくれた。

　うん。確かにこの新型コタツは凄い。なんたって、このコタツで日本人がノーベル賞を取ったのだ。正確には「コタツで」じゃなく、「コタツの空間で」なのだが。