ラブなクラフト混欲?温泉!~同人野郎と狂気の入浴戦線編~

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「中佐、所定の配置完了しました。」 白い息を吐きながら、説明する兵士の様子から外の気温の低さが窺える。 “中佐”と呼ばれた男は、暖房が効きすぎて熱くなるくらいの室内で、コーヒーを静かに 啜った。この土地の厳しさはよくわかっている。夏は灼熱、冬は極寒の土地だ。 ロクな軍事行動も出来ない。だが、外で集められた部下達は死に物狂いで仕事をするだろう。 軍で死刑もしくは終身刑の囚人兵士達だ。今回の任務を終えれば減刑を約束されている 者もいる。勿論そんな事はないが…用済みの連中を有効利用するのは良い事だ。 「中佐殿、入りまっせ!」 囚人兵達を監視する部下の一人が入ってきた。彼等は通常の迷彩服ではなく、見た目を区別するため、黒を基調としたデザインで統一している。 「ご苦労…だが、その言葉遣いは何だ?仮にも上官に対する言葉遣いがなってないぞ。」 「ハッ、すんません。寒さが半端なくて!もう何もかもがどうでもよくなって!」 「何を言っている?貴様。様子が可笑しいな。パニックか?それに目元の傷はどうした?」 「ええ!そんな感じです!パニックも、パニック!!もうあかん感じでさぁ。」 ヘラヘラ笑っている男の右目の下に2本の切り傷…可笑しい?こんな部下は自分に いたか?考える中佐に部下が言葉を続けていく。 「ところで中佐殿ぉ!皆が寒いお外、凍傷MAXで、そろそろ死人が出そうな勢いですが、 設置しているのは何かの発射台、恐らくミサイル!それも特殊な弾頭ときた。 あれは何です?」 不敵に笑うコイツは囚人兵だな。警備の制服を盗んだか?中佐は自身の座る椅子に 取り付けられたスイッチを静かに押す。間髪入れずに隣の部屋から飛び出した部下達が あっという間に彼を取り押さえた。それでも不敵に笑う男を一瞥し、携帯端末を 操作しながら、言葉を発する。
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