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すっごく不毛なやり取りの二人とすっごい“ジト目”のノナの一人を、
とりあえず囲んでみる兵士達を掻き分け、ビクトールが現れた。その表情は切迫している。
「軍曹、不味いぞ。警備の一人が本隊に連絡したらしい。こっちに敵の増援が向かってる。」
「いや、すっごい!大変なのはよくわかったけど…何で俺に指示仰ぐ?素人だよ?あだ名で軍曹って呼ばれてるだけだよ?」
「これは、これは軍曹。なら装備をまとめて、移動した方がよさそうだぜ?車輌は足がつくから徒歩でな(いつの間にか隣に来たガンタイがニヤリと笑いかける。)」
「こんな寒い中を?正気か?ガンタイ。俺、さっきの説明も含めて、雪中行軍とか素人だ
からね?」
「馬鹿だな。軍曹!お前、こんだけの吹雪だぞ?ゼッテェ雪女とかいるよ。きょぬん(巨乳)の半裸か、ちっこすMAXのロリ娘がな。」
「…よし、すぐ行こう!(即決!)全員傾注!ワレに続け!」…
話が現在に戻る。喋り疲れた所で再びの寒さと虚しさが全員の空気を包み始めていた。
唯一元気なのは「寒いから!!仕方ないから!」を理由に、自分より背の高いノナの衣服にスッポリ全身を入り込ませ、真っ赤に恥ずかしがる彼女の頬に自身の頬ピッタシくっつけたガンタイくらいのものだ。恨めしそうにそれを見る軍曹達の視線は、勿論、完全無視だ。
思わず声をかける。
「何か楽しそうでイイっすね。ガンタイさん…」
全員の羨ましさを代表した感じで声をかける軍曹。すかさず彼女の反撃が来る。
「何だと?この野郎!?仕方ないだろう。それにこっちはか弱い乙女!寒さをしのぐためだ。異性と肌なんちゃらは駄目だろう!だが!!同性だからね!こっちは!同性だから!オールOK!何やっても、ナニ、グフフフッフへェへ…(何かモゾモゾ動くガンタイ)」
「・・・~(焦)って感じで無言の抗議含め、目を瞑って耐えるノナ)」
「オイイーッ!パートナー?が嫌がってんぞぉ!ガンタイさん、服の中で、その子に
ナニしてる?てぇか、絶対、それ目的でこっち来ただろ?お前っ!?とんだ巻き添えだぞ!
この野郎。」
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