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「うるっせいな!同性だから(以下略)だろうが!馬鹿タレ!いいじゃん!!お前等
そんだけいるなら、全員こんな感じになればいいじゃん!汗と垢と野郎の体臭MAXの
方が!!絶対暖かいやん!!」
「ギャアアアアァ!(軍曹の悲鳴)それだけは嫌だぁ!」
「オイイッ!軍曹(ビクトールが勢いよく肩を掴む)
「ヒイイィィッ!それだけは躊躇しろ、ビクトォォール!」
「? とにかく前方を見ろぉっ!」
前を指さすビクトールの手を見れば、吹雪積もる地面の一角に、雪がこんもりと
積もっていた。「何だあれは?」と訝しむ前にガンタイがノナの衣服の下腹部辺り?から
手を出し、軍曹を小突く。
「いいから、とっとと確認してこい。」
心読まれた?と思うが、特に否定する理由もないので、素早く携帯用スコップでその場に向かい、掘り出す。他の連中も加わって固い雪をどかすと、中から出てきたのは…
後ろから覗き込んだガンタイがニヤリと、とても醜悪な笑みを浮かべた。
「こりゃ、今日はヌックヌックのあったか尽くしだな。」
この寒さだっていうのに薄手のワンピース、それと同じくらいな色合いの、透き通るような肌をした少女が、か細い両手に箱を抱え、死んだように眠っていた…
「(今日で二度目だと軍曹は思いつつ)えーと名前はアルちゃんで(アルハザ何とかと
長い名前だったので、省略した)いいかな?」
コクンと頷く少女は、ノナの衣服にINしたガンタイ(スッゲェニコニコ)にINして、
暖かそうだ。こんな場所に、こんな軽装でどうしたん?との質問は持っていた箱を指さす。
とりあえず開けてみると…
「何だこれ?お面??造形がスッゲェ、イマイチだな?えっ?これと何の関係が?」
「…とてもダイジです。(無機質な感じの表情に少しだけ赤みがさす。)」
「あっ、大事ね。そうね。そうっすか…」
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