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「所で藤村くん?名前何て言うの?」
莉奈が和哉に尋ねた。
「…ぇっ?和哉だよ」
和哉は、莉奈には分かるのが不思議だった。
「和哉かぁ♪私は莉奈だよ。宜しくね。」
莉奈は、和哉に抱き付いていた。
「はぁ~。城之内さん、莉奈っていつもこんな感じですか?」
和哉は、諦めて彩芽に尋ねた。
「はぃ。社長の素ですよ。会社では、社長として威厳を持って働いていますが…。初めての方にそんな風になるのは、初めてで私も驚いています。」
彩芽も溜め息をついた。
「そぅですか…」
「その状態は、私でも止められませんのですみません。」
「良いですよ別に」
実際、莉奈に抱きつかれて嫌ではないしな。
莉奈は、俺より少し低い位だから顔が近くなって困るけど…良い匂いするなぁ。
そんな事を思いながら、和哉は、莉奈の頭を撫でてみた。
莉奈は、とても気持ち良さそうな顔をした。
「それで、和哉君は社長のモデルになって下さるんですか?」
彩芽は、尋ねた。
「モデルって何をするんですか?」
和哉は、詳細を聞いてみた。
「基本的には、会社の洋服を着て貰って、写真を撮らせて貰ったり、外へ出歩いたり、社長のデザインのイメージモデルになるのが仕事ですね。給料は、払いますよ。」
彩芽は説明した。
「そんなので、良いんですか?」
和哉は、簡単な作業なので驚いた。
「はい。会社の売上は、社長が一番ですし、社長のイメージを作ってくれるのが一番助かります」
彩芽は、和哉がいれば莉奈を任せて、仕事を片付けられそうだと思っていた。
「俺で良ければやります。ここの洋服大好きですし、色々着てみたいです」
和哉は、ニッコリ微笑んだ。
「本当!!和哉、ありがとう♪」
莉奈は、喜んだ。
「家の方には、連絡しますので、お休みの日か放課後の空いてる時間にお願いします」
彩芽もニッコリ微笑んだ。
「はい。宜しくお願いします」
「和哉~♪連絡先教えてね。来れる時、メールしてね」
「はぃはぃ」
和哉は、苦笑いをした。
こうして、和哉は莉奈の手伝いをする事になった。
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