1* 仔猫と水槽

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「ずっと、前のことだよ。」 「・・・うん。」 何故だろう、どきんどきんする。 「君が、初めて俺の前に現れた時、ほら、そこの水槽の陰で転んでしまってたろう?」 「あ、・・・うん。」 「実は、あの時・・・。」 暁水は、水清が一瞬、言うのをためらった気がした。 「本当はね、 あの時、俺、どきっとしたんだ。 後で自分が男の子に対してこんな感情を抱くようになるなんて、思ってもみなかったけど。」 「え?」 暁水は目を見開く。 水清は、自分に何を伝えようとしてるんだろう。でも、びっくりして動けない。 .
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