第1章ケイちゃん 出会い

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「ちょっと!」 驚きと気恥ずかしさで堪らず大きな声をあげた。 『俺の勝ち〜笑』 キスのことには触れず、変わらずおどけてみせるケイタくんの姿に私も思わず笑ってしまう。 「負けたぁ〜!まぁまた今度買ってもらうからいいよ〜笑」 ふっと笑いながらゆっくりと私の耳の横を通り頭に触れたケイタくんの手に思わず身構えて見上げると 『ふふ、何か期待した?さ、時間だから出ますよ〜』 お得いのイタズラな笑顔と共に立ち上がるケイタくん。 少し名残惜しい気持ちを感じながら、カラオケをあとにした。
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