第1章ケイちゃん 出会い

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《そろそろお昼かな?あのさ、突然なんだけど、もしハナちゃんがよかったらそろそろ会ってもらえませんか?》 「やった!ついにケイタくんに会おうって言ってもらえた!」 『マジか!やっと!1ヶ月以上もメールだけってハナには最長記録だったもんね?笑』 ・・・ 当時は 気が合いさえすれば連絡を取り合った初めてのその日でも、放課後に遊んだこともあった。 まあ、大体すぐにでも会おうとしてくる人は、"ヤリメ"(※ヤリモクの当時の言い方)ってやつで、そういう雰囲気を感じたら「あ、ママが近くにいるから一緒に帰ろうって言ってるー」とぬるりと事前回避していて、恋愛に発展するような人はいなかった。 ・・・ 『誘い文も丁寧だし、ヤリメって感じはしないよねぇ。彼氏になったらいいね!』 私よりはしゃいでいるミカ。私は小さく笑って 《うん、いいよ。いつにする?》 年上のケイタくんに合わせて、少し大人ぶりたかった15歳の私。 内心とは裏腹にそっけなく…返事をした。 "チカッ"   すぐにピンクのランプが光った。 《本当に!嬉しい。実はずっと会いたくてさ。本音では今日にでも会いたいくらいだけど、難しいかな?》 「きょ・・・・『今日?!』 横からミカが覗き込んできて叫んだ。 「今日か…特に予定は何もないけど…ミカ、髪とかメイクとか、平気かな…?」 『髪もメイクも大丈夫!カワイイ!それより下着は!?平気?!』 「ちょ…!大きい声でやめてよ!それに初めましてでそんなことにならないし!」 『ほんと??でも念のため…。』 ニヤニヤ煽ってくるミカをあしらい、《ほんとに急だね笑 うん、私は今日大丈夫だよ》と、返信を送った。 キーンコーン・・・ 昼休みの終了を告げるチャイムが鳴り、ケイタくんからの返信は見れないまま、5時限目を迎えた。
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