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神の戦士達と魔神バルフォーリアとの戦いの末に平和を取り戻した地上。
殆どの者は天空へと還る中、八人の子は地上で生きる道を選んだ。
それから六百年後、魔神バルフォーリアを復活せんと企む暗黒教団『ラドス教団』が大陸に宣戦布告。
その強大な力に民は恐れ、傷付き、そして力尽きていった。
ある日、小さな村にて一人の青年が教団に立ち向かう為に、自ら剣を取って戦いに赴いた。
青年の名は『ガリア』
右手の甲に聖痕が刻まれていた。
炎の神、フリードの末裔だった。
彼は散っていった神の子孫を探しに村を出た。
小国、バチェンカ伯の領土を狙う教団と、教団に与する貴族による侵攻、略奪に苦杯を舐めさせられた者がいた。
カイ・エディンセイバー
ルドルフ・エディンセイバー・フォン・バチェンカ二世の息子であり、急遽エディンセイバー家を異例の若さで継いだ若者である。
先の遠征中、同盟を組んでいた貴族に裏切られ、父と兄を失ったカイは、当時十三歳だった。
二年の月日を費やし、軍備を強化したものの、彼に付いて来る仲間は少なかった。
ある日、ガリアはバチェンカ領国に訪れた。
そして初見すると、ガリアはカイの眼を見て告げる。
「神々の子孫を見つけた」と。
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