第三章 交叉

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「これで合格ですか?」 「よろしい、合格じゃ」 俺は全体で二番目に合格を受けた。 「開きました」 三人目は、全く見ていなかったがニーナだ。 魔術試験を受けている事自体、気付かなかった。 「ボクも早く解かないと……」 「もう少し……」 この試験は良以上の評価を貰えた生徒が少なかった。 実は魔法の練習を自主的に行えば多少は合格が出来たらしい、つまり不可や可を貰った生徒は、サボっていた報いを今受けている。 リートとアナは何とか開けられた、今後は魔法の練習も行うだろう。 そして、最後は議題試験。 あらゆる場面、状況、展開を想定して、答えを考える試験だ。 「所持金は銀貨十枚、手持ちの荷物は売れば銀貨五枚程、銀貨二十枚の剣を買うにはどうするか考えるように、分かった人は私に話してください」 「え?いや、無理だろ」 周りが口々に無理だと言う中、一人の生徒が声を上げる。 「よし、先生!」 以外にも、一番先に立ち上がったのはダフだ。 答えは他の人に聞こえないように、先生の近くで話す。 「…………可です」 何やら先生は引きつった顔をしていた、おそらく録な答を出さなかったんだろう。
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