第三章 交叉

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火の神『フリード』 土の神『ロム』 風の神『ルーラ』 水の神『アイリス』 光の神『フルート』 闇の神『リゴレ』 雷の神『ディーン』 氷の神『フィード』 この話は、ミラド教団の教えによって広まっている。 ミラド教団とは、レイストリア大陸に有する信仰団体、八人の神を崇める由緒ある教団だと言われているらしい。 ーーこれが、神々の系譜の話。 「神々の直系は身体の何処かに聖痕が現れるらしい」 サファイアの説明は終わった。 「けっこう詳しいんだな」 「母がミラド教団の信者、とはいえ私は信者ではない」 「私の息子が連れてきた嫁だからなぁ、それよりこの聖痕だが……」 オズロー先生は、息を飲んだ。 「……光の神、フルートの聖痕だ」 「でも、そうなると益々彼の出生が気になる、そうは思いませんか?オズロー様」 「そうだな、それにフルートはリゴレ、ウィード、ディーン同様に失われた系譜とも言われておる、ならばやはり……」 「未踏の大陸」 三人は、口々に話した。
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