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責め立ててしまう。
どれだけ私がこの言葉に振り回されてきたと思っているの?
坂本先輩はどんな想いで私にこんな言葉を浴びせたの?
ジッと見つめたまま彼の返事を待つ。
すると坂本先輩は真っ直ぐ私の目を捉え言った。
「好きな女を抱けるわけないだろ? ……好きだからお前だけは抱けなかったんだよ」
「……っ!」
なんて人だろうか。
好きだから抱けなかったなんて――。
私……ずっと坂本先輩に嫌われているとばかり思っていた。
けれど違ったの? 本当はずっと好かれていたの? 私と同じ気持ちでいてくれたの?
感情は昂ぶってしまい、ポロポロと涙が溢れてしまう。
「なんですかそれ。……どうして高校生のときに言ってくれなかったんですか? それに私だってずっときょうくんに会いたかったです。会って聞きたいこと、話したいことがたくさんありました」
ずっともう一度会いたいと願っていた。
会って聞きたいこと、話したいことがたくさんあった。
「それにきょうくんと坂本先輩の名前違うじゃないですか! 姿だって全然変わっちゃっていて……。それなのにすぐ気づけって言う方が無理ですよ!」
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