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彼女の悲鳴をあげた目の前には眼鏡をかけた先程の女性が目を見開いてた頭だけがそこに落ちた。私の二本の剣から赤い血が大量に滴れていた。そして後ろから物が落ちる音がすると思い見てみると、そこには女性の体が倒れていた。私が彼女を殺し、どういうわけか。首の付け根にどちらかの剣が引っかかって些細な動きでその彼女の頭が剣からぽろりと落ちたのだろう。よく見ると、恐ろしい光景だ。
「ちっ。なんか、いい相手がいると思ったらまさかお前がいるとはなぁ」
暗い森の奥から聞き覚えのある声が私に向けてかかってくる。私の鼓動が早くなる感じがした。そう、そこにいたのは……かつて私の家族を殺した男だった。
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