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花火ちゃんか。私はふっと思ったことを言うために彼女の名前を呼ぼうとした。しかし……。
「あほ……あほい……」
恥ずかしくて言いづらい。なぜこんなに恥ずかしいんだ。
「頑張れ、頑張れ」
そんな私を悟ったのか、彼女は私を応援してくれる。
「葵、服脱いで」
「え?」
「違う。何言ってんだ、私は。服をどうにかするために川へ行こうと誘うつもりなのに」
彼女は声を出して笑ってる。
「ありがとう。でも服これしかないわ」
「私が何とかする」
「じゃ、行こっか」
私たちは川に向けて出発した。何とも言えない道の先を見つめながら。
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