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私はその場でニヤリと笑って彼に向き合う。
「おい、いい物見えてあの世に行けて良かったな?」
「はぁ?何を……ぶふっ……」
彼の口から大量に血が吹き出る。それと同時に川から十何人かの男たちが現れる。
「頭がやられた。奴らを殺せー」
「殺されるのはお前らだ」
私は素早い速さで彼らを斬っていく。水が冷たいとか汚れるとか関係ない。ただ目の前にいるから斬っていく。ただそれだけだ。
「危ない!!」
彼女の声が鳴り響く。彼女は目を瞑って震えた銃を構えている。私は首の後ろに右手の剣を持っていった。案の定、そこに相手の武器が交わった。
「うちらをなめるなよ?」
私は後に振り返りその男の首を斬った。目が見開かれたその頭は川に沈んで行った。
「これで終わりか」
私は川から彼女の方へ行く。
「おい、いつまで構えている?」
「えっ?」
彼女の安堵した声と共に銃声が鳴り響く。私の後ろの髪の毛をかすった感じでそのまま飛んで行った。そして後ろから男の悲鳴が聞こえて川にその男が倒れ落ちる音が聞こえた。
「ちっ、斬り残してたか。まっ、これで私たち同じになったな」
「私、やっちゃったよ。あはは。私、やっちゃった……」
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