一話 ある日森の中で

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 好き、嫌い、好き、嫌い、好き。わーい。花占いみたいで楽しいー。とりあえずカゴから毒草出さないといけないから出してると花占いみたいに思えてきた。カゴから毒草がどんどんなくなっていくよ。最後にカゴの中に残ったのが薬草なら私は冒険者に向いてる!……はあ。 「……ダメダメ。向いてる向いてないとかじゃなく、これからは冒険者として生きていくんだから。元気を出して前を向くのよ、ミイナ。きっと偉大な冒険者だって初めはこんな間違いを犯してたはず。むしろ、この間違いは偉大な冒険者への第一歩!」  そう。私は冒険者として生きていくって決めたんだから。こんなところでへこたれててもしょうがない。カゴから全部毒草も取り出せた。カゴみたいに気持ちも一新させないと! 「よしっ! もう大丈夫! 私は出来る! 頑張れば何でも出来るはず! だから、頑張るのよミイナ!」  大丈夫。私は出来る! きっと偉大な冒険者だってはじめはこんな間違いを犯してたはず。むしろ、この間違いは偉大な冒険者への第一歩! 何も気にせず進もう!   よし、立って。進むのよ、ミイナ。さあ、偉大なる冒険者への第一歩を今、踏み出す! 「え? なんか、ムニュって……、ああ! 踏んでる! ちょっと青っぽい何か! 何、あ! スライムだ!」     
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