君のクラスメイトとなりあなたの空気となる

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そして座らせた席に覚えがあった。先ほど見た中で印象に残ってたから良く覚えている あいつが『安登家美沙』か。 勿論、彼女に向けられる視線は俺だけでなく他に座っていた生徒達が皆そうしていた ▲▲▲ そうして、少しざわついた体育館内ではあったが式は順々に進められた。まあ、俺も人の事は言えないが人の事をどうこう説明を求めれて困るのは求められる本人だ だからこれがいい。これでいいんだ。今なら素直にそう思える 幸い今、件の少女の周りにいる生徒もこれからの自分の事に緊張しているのか声をかけたりしてこなかった そうして、迎えられた教室には近くにいたからそうかと予想はしてたがあのサングラス少女と同じクラスになった。それもあろうことか隣の席に おかしいとは思った。普通なら五十音順、であれば俺とこいつの位置関係は対角線上になければおかしいのだが、そこはあれか?面倒な奴は一画に纏めるという事か 式の時に紹介されたから知っているが俺のクラスの担任はあの早苗姉だった。ここまで来ると早苗姉が1枚噛んでるのか?後で聞いてみよう その早苗姉が教室から入ってきた。聞こえなくとも男子生徒が浮き足立っている雰囲気が伝わってくる すいません。皆さん、その人俺の記憶が正しければ酒癖悪いですよー。酒は飲んでも飲まれるな飲まされるな。いや、これがそのままの意味で 酒飲むと、喧嘩し出すから手に負えない人なんだよ。見た目と裏腹に。そして喧嘩が弱いのは知ってるから止めるのが大変なんだ 本人は酒好きだから更に質が悪いというね。これがなければ結婚できるのに。本当に残念な人です なので付き合いたくば酒を持たない、作らない、持ち込ませない。早苗姉のための非酒三原則である 「皆さん、おはようございます。今日からこのクラスの担任をすることになった」 教壇の前に手をついてそこまで言った早苗先生は後ろを向き黒板に『本城 早苗』と書き出した 「│本城早苗(ほんじょう さなえ)です。よろしく」 まだ、皆緊張気味なのか静寂に満ちている そこで小さく溜め息をついた早苗先生は満ち満ちた笑顔で 「ちなみに25歳。独身よ」 わずかに。だが、確実な盛り上がりを見せた しかし、男子限定 そして、皆さーん。その方が酒癖悪いこと、努々お忘れなきよう、お願いしますよー
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