君の主夫となりあなたのアラームとなる

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果たして高校初日から大変な事になった 何があれでサングラスをかけたツンツン女と同じ部屋で暮らさなくてはならないんだ 今はその暮らす為の寮に向かう道中だから今から回れ右をすれば逃げれなくもない だが、それを先導している早苗姉がどう思うかは推して知るべし所な訳でできずにいる。というより他に寄るべき宿もない 高校から南下すること5分程、入学式に行く際から見えていた建物に案内された 真新しい青色の屋根とは裏腹にボロボロのトタンの壁が印象的な・・・・ 「ちょっと早苗姉!!嘘でしょ!!なんで!!え!?あそこに住むの!?本気!?仮にも甥だよ!?」 そこまで捲し立てるように言えた自分に早苗姉は非常に申し訳ない顔をしながら親指と人さし指で円を作ってみせた 金ですか。そうですか、世の中やっぱり金ですか にしても酷くねえですか。この仕打ち ただ、四の五の行ってられないので入るわけだがもう1人の入居者は「錆び臭い」なのか「カビ臭い」なのかを口走ったように見えた どうか、カビ臭い方でありますように。いや、それもそれで嫌だけれども ともあれ入る動きを見せる両者を感じた早苗姉が中を通してくれた その際。早苗姉がアイコンタクトと共に、『安登家さんの先導、お願い』のノートが見せられると仕方なく彼女には難しいだろうと思われる膝下まである玄関框を上がる時に手を引こうとして断られた 「大丈夫」 確かにそう言っていた 大丈夫じゃないだろ そう思いながら彼女の後ろを歩く形で連いていこうとすると案の定というべきか、玄関入ってすぐの居間との境の敷居に躓いた 危ないと思って後ろから手を伸ばし、無事転ばずに済んだ 済んだの良いんだが、問題は伸ばした箇所 前屈みに倒れた彼女を伸ばした右腕が触れた先は彼女の│幾何(いくばく)も膨らみのない右胸だった もっと言うなら右の肋骨だった。そこには僅かながらの女の子らしい柔らかさと肋骨から生まれる硬質的な触感があった 後ろからでも分かる彼女から発せられるオーラが示す羞恥と怒気。それに対する凍りついた空気 一先ず、ここは体勢を取り直して・・・と、 よし。で、終わる訳もなく平手打ちされた。ものの見事に頬に 不可抗力だと訴えたいが、側にいた早苗姉はこの日1番の溜め息を吐くだけだった ちなみに関係ないが早苗姉は推定Gカップの巨乳である
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